Category: チ。―地球の運動について―

チ。―地球の運動について― 第25話

チ。―地球の運動について― 第25話 青年ラファウから学術系サロンに招待された少年アルベルトは、好奇心に目を輝かせる。が、帰宅した彼が目にしたものは、信じがたい光景だった。少年期の苛酷な出来事によって進むことも退くことも出来なくなっている青年アルベルトに対し、司祭は優しく教え諭す。矛盾を抱えたまま生きていいのだ、と。迷いの晴れたアルベルト。やがて彼が感じたタウマゼイン“?”が、世界を動かすことになる。物語は、全てこの瞬間のために。

チ。―地球の運動について― 第24話

チ。―地球の運動について― 第24話 第24話 チ。―地球の運動について―「タウマゼインを」1468年、ポーランド王国都市部。青年アルベルトはパン屋で働きつつ、天文への夢を捨て切れずにいた。ある日、教会で謎めいた司祭から告解を促され、ぽつぽつと子供時代のことを語り出す。天文が好きなアルベルトのために父親は家庭教師を手配するが、その人物は青年に成長したラファウそのものだった。“疑うこと”と“信じること”、父とラファウはそれぞれ対極の教えをアルベルトに言い聞かせる。

チ。―地球の運動について― 第23話

チ。―地球の運動について― 第23話 (23)同じ時代を作った仲間初回放送日:2025年3月1日“君らは歴史の登場人物じゃない”。アントニの言葉はノヴァクにとってあまりにも非情なものだった。妄執にとらわれたノヴァクはアントニに反旗を翻し、教会に火をつけて全てを葬ろうとするが、ドゥラカの反撃にあってしまう。ノヴァクの安否が不明なまま、教会は火の海に包まれていく。一方、瀕死(ひんし)の重傷を負いながらも逃げてきたドゥラカだったが――。

チ。―地球の運動について― 第22話

チ。―地球の運動について― 第22話 真正面からぶつかり合う“異端解放戦線”とノヴァク率いる騎士団。その隙に逃げるドゥラカとシュミット。ドゥラカの提案とは陽動作戦だったのだ。ノヴァクの猛追に、シュミットは最後の力を振り絞る。命からがら街へと逃げ延びたドゥラカが訪ねたのは、司教のアントニだった。利にさといアントニにある取り引きを持ち掛けるドゥラカ。アントニが傾きかけた時、ノヴァクが踏み込んでくる。

チ。―地球の運動について― 第21話

チ。―地球の運動について― 第21話 第21話 チ。―地球の運動について―「時代は変わる」ヨレンタは“地動説”を守るために、悲しい結末を選ぶ。一方、シュミットらは組織の本拠地で仲間らと無事に合流を果たす。こうして活版印刷により“地球の運動について”の本はついに完成する。だが、ある人物の行動によって計画は崩壊し、ノヴァクにアジトの場所を知られてしまう。ここで徹底抗戦するか、いったん退却して態勢を整えるか、究極の選択を迫られる中、ドゥラカがある提案をする。

チ。―地球の運動について― 第20話

チ。―地球の運動について― 第20話 (20)私は、地動説を愛している初回放送日:2025年2月8日“異端解放戦線”は活版印刷の準備を着々と進め、いよいよ印刷機のある工房へと向かう。が、ヨレンタは何のつもりか一人アジトに残るという。ドゥラカはそんなヨレンタからある手紙を託される。それはかつてラファウがのこした言葉だった。一方、憎しみに燃えるノヴァクの追及の手は早くもアジトに迫っていた。父と娘、悲しき再会の瞬間に、ヨレンタの取った行動とは。

チ。―地球の運動について― 第19話

チ。―地球の運動について― 第19話 異端解放戦線”の組織長はヨレンタだった。彼女の目的は、最新技術である活版印刷で“地動説”を世に広め、同時に教会の不正や欺まんをただすことだった。一方、娘が死んだと思い込んだまま生きる目的を見失ったノヴァクは、酒場に入り浸りの日々を送っていた。そんな彼の前に再び立ち現れたのは、かつて自身の手で終わらせたはずの“地動説”で―。

チ。―地球の運動について― 第18話

チ。―地球の運動について― 第18話 第18話 チ。―地球の運動について―「情報を解放する」叔父の裏切りにより窮地に立つドゥラカだが、書物を奪還しにきたシュミットらによって事なきを得る。このまま自分が無価値になるのを恐れたドゥラカは書物を燃やすことで、“情報は私の頭の中だけにある”と交渉を持ち掛ける。シュミットはやむを得ずドゥラカを組織長の元へ連れていくことに。シュミットらが畏敬の念を抱いているという“異端解放戦線”の組織長は、意外な人物だった。

チ。―地球の運動について― 第17話

チ。―地球の運動について― 第17話 第17話 チ。―地球の運動について―「この本で大稼ぎできる、かも」移動民族の聡明な少女・ドゥラカは父を貧しさのために失ったことを悔い、富を得ることを人生の目的として生きてきた。ある日、ドゥラカは廃墟の街でシュミットがこっそりと隠していたある書物と出合う。それは“地動説”という、まさに驚天動地の内容だった。この情報で金もうけができるかもと考えるドゥラカだが、その場所には司教アントニとその一団も居合わせていた。

チ。―地球の運動について― 第16話

チ。―地球の運動について― 第16話 第16話 チ。―地球の運動について―「行動を開始する」バデーニ、オクジー、ヨレンタの悲劇から25年。教会の主流派幹部の倫理的腐敗は極まり、各地で抵抗勢力が台頭しつつあった。そのうちの一派、過激なことで知られる“異端解放戦線”のシュミットは各地の審問所を襲撃し、異端を解放して回っていた。ある日、シュミットは組織長の命により聖堂を襲撃、ある書物を奪取する。そこには“地動説”を示唆するような言葉がつづられていた。

チ。―地球の運動について― 第15話

チ。―地球の運動について― 第15話 異端に関わったとして拷問を受けるヨレンタだったが、新人審問官のシモンに助けられ、どこかに逃げ去っていく。助任司祭アントニの計略により娘が火あぶりの刑に処せられたと思い込んだノヴァクは失意の底に沈み、生きる気力を失ってしまう。一方、クラボフスキはひょんなことからバデーニの遺(のこ)した手紙を見つける。地動説を終わらせないためにバデーニが仕掛けた驚天動地の秘策とは。

チ。―地球の運動について― 第14話

チ。―地球の運動について― 第14話 第14話 チ。―地球の運動について―「今日のこの空は」オクジーはノヴァクから過酷な拷問を受け続ける。見かねたバデーニはついに自白してしまう。こうしてはるか以前から信念ある者らによって連綿と託されてきた地動説の資料は教会に押収され、バデーニとオクジーは死刑を宣告される。己の運命を受け入れる二人だが、地動説は決して終わらせない。その信念の下、事前に仕掛けておいたある策にわずかな希望を託し、二人は絞首台へと上っていく。

チ。―地球の運動について― 第13話

チ。―地球の運動について― 第13話 第13話 チ。―地球の運動について―「『自由』を」オクジーは自らの命を賭してバデーニを逃がし、ノヴァクと相対する。戦いの末、ひん死の重傷を負ったオクジーは長い夢を見る。目覚めるとそこは異端審問所の医療施設だった。話を聞き出すため、ノヴァクはあえてオクジーを生かしておいた。だが、命懸けで何かを守ろうとした者に恐らく拷問は通じない。そう考えたノヴァクは“ある行動”を取る。

チ。―地球の運動について― 第12話

チ。―地球の運動について― 第12話 第12話 チ。―地球の運動について―「俺は、地動説を信仰してる」ヨレンタの父は、よりによってノヴァクだった。バデーニが天文の研究をしていると知ったノヴァクは、念のため調べさせてほしいと言い出す。バデーニはやむを得ず、ノヴァクを小屋へと案内する。室内をくまなく捜索し、異端研究の疑いはなしと判断するノヴァクだったが、そこにあるはずのない“何か”を見つけてひそかに疑念を深める。バデーニとオクジーに最大の危機が迫る。

チ。―地球の運動について― 第11話

チ。―地球の運動について― 第11話 第11話 チ。―地球の運動について―「『血』」ノヴァクは新人の異端審問官の教育実習を任される。新人審問官らは淡々と女性の異端者を拷問する姿に衝撃を受ける。中でもシモンは、本当にこんなやり方が正しいのかと疑問を抱く。一方のバデーニはいよいよ“地動説”が完成したことをヨレンタに報告し、オクジーと共に祝杯を上げる。それぞれの今後の夢について酒場で語り合う中、現れるはずのない男が現れる。

チ。―地球の運動について― 第10話

チ。―地球の運動について― 第10話 第10話 チ。―地球の運動について―「『知』」ピャスト伯の死から数カ月が経つ。バデーニは膨大な観測記録を元に“地動説”の完成に没頭し、オクジーはヨレンタから文字を教わり自身の心境をつづるようになる。だが、バデーニはオクジーのその行動に一切の価値を認めず、進まない研究にいらだちを隠せずにいた。一方、同地区の教会では司教が異端審問官を増員し、いよいよ異端への弾圧を強めようとしていた。

チ。―地球の運動について― 第9話

チ。―地球の運動について― 第9話 第9話 チ。―地球の運動について―「きっとそれが、何かを知るということだ天文研究所の所長・ピャスト伯は、先代の教授から受け継いだ“完璧な天動説の証明”に残り少ない命をささげていた。天体の観測記録を提供してほしいというバデーニらの申し出を一度は断るピャスト伯だが、ある条件を理由に承諾する。その条件とは、彼がかつて観測したという見えるはずのない天体“満ちた金星”を観測することだった。

チ。―地球の運動について― 第8話

チ。―地球の運動について― 第8話 第8話 チ。―地球の運動について―「イカロスにならねば」バデーニとオクジーは天文に関する難問を解いたヨレンタに接触する。“自分が書いたものではない”と否定するヨレンタだったが、バデーニは彼女の聡明さを見抜いていた。“地動説”の共同研究を持ち掛けるバデーニに対し、ヨレンタは揺れ動く。彼女の迷いの理由はそれが思想上の禁忌であることだけでなく、天文研究所の所長であり天文学の権威・ピャスト伯の存在が影響しているようだった。

チ。―地球の運動について― 第7話

チ。―地球の運動について― 第7話 第7話 チ。―地球の運動について―「真理のためなら」石箱の中身は禁忌とされる“地動説”に関する資料だった。バデーニはこれを証明すべく、より多くの観測記録を持つ者との接触を図るため街へと向かう。一方、街の天文研究所で働くヨレンタは、優秀だが女性であるという理由だけで研究員として扱われず、雑用係に甘んじていた。そんな折、街の掲示板にとある問いが出題されているのを見る。それは天文に関する問題だった。

チ。―地球の運動について― 第6話

チ。―地球の運動について― 第6話 第6話 チ。―地球の運動について―「世界を、動かせ」異端者とグラスの両者から“想い”を託されたオクジーは、村外れの教会に住む修道士のバデーニを訪ねる。彼は優秀ではあるが独善的で、とある思想上の禁忌に触れたことで街の修道院を追放された身だった。下級市民であるオクジーの言葉を信じようとしないバデーニだったが、この辺境で一生くすぶっているよりはと山奥へ向かう。石箱の中身に触れたバデーニは、あまりの衝撃に予想外の行動を見せる。

チ。―地球の運動について― 第5話

チ。―地球の運動について― 第5話 第5話 チ。―地球の運動について―「私が死んでもこの世界は続く」異端者の言葉に感化されたグラスは任務を放棄し、ノヴァクと敵対する事態に。巻き込まれる形となったオクジーは、異端者の決死の行動に衝撃を受ける。命からがら逃げ延びたオクジーとグラスは異端者の言葉に従い、山奥で古びた石箱を発見する。そこで、グラスはこの中身の価値を知り得る人物に心当たりがあると語る。オクジーは元の生活に戻ることを望んでいたが、ある事態が彼にいや応なく決断を迫ることに。

チ。―地球の運動について― 第4話

チ。―地球の運動について― 第4話 第4話 チ。―地球の運動について―「この地球は、天国なんかよりも美しい」ラファウの死から10年後。代闘士のオクジーは気乗りのしない仕事で日銭を稼いでいた。同僚のグラスは天体を観測し、ある法則を見出すことに生きがいを感じているが、オクジーは現世に希望を見出せず、早く天国に行くことだけを願っていた。ある日、彼らは一人の異端者を護送する任務を負うことに。オクジーはその異端者の言葉に警戒心を持ち、一方、グラスは徐々に心を動かされていく。

チ。―地球の運動について― 3話

チ。―地球の運動について― 3話 第3話 チ。―地球の運動について―「僕は、地動説を信じてます」処刑されたフベルトの異端思想“地動説”をラファウが受け継いだと察知したノヴァクは、義父のポトツキに揺さぶりをかける。ポトツキもまたかつて地動説に魅了され、捕縛された過去を持つ異端者だった。だが、ポトツキの裏切りによりラファウは捕縛される。「地動説を捨てれば全て許される」と裁判所で選択を迫られたラファウは、信じられない行動を取る。

チ。―地球の運動について― 第1話

チ。―地球の運動について― 第1話 2話連続放送!▽「『地動説』、とでも呼ぼうか」舞台は15世紀のヨーロッパ某国。少年ラファウは大学で神学を専攻すると宣言するが、天文への情熱は捨てられずにいた。ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会い――。▽「今から、地球を動かす」フベルトの提唱した地動説はラファウに大きな衝撃を与える。その考えが教会に対する異端思想であると頭では理解しつつも、ラファウは知的探究心を抑えられない。