鬼人幻燈抄  第16話

第16話 鬼人幻燈抄「天邪鬼の理」文久三年(1863年)、七月。甚夜は、廃寺となっている瑞穂寺に人を食う鬼が出るといううわさを耳にする。甚夜が寺を訪れてみると、白銀の狐の鬼が住み着いていた。甚夜が“夕凪”と名乗るその鬼を斬り、食らうと、遠くから赤ん坊の声が聞こえてくる。世が明けていつものように喜兵衛に足を運ぶと、“夕凪”という名の女が甚夜の帰りを待っていた。

➡➡➡ B9good.orgB9dm.org